君の呼ぶ声の温度はどれぐらい?わたしのなまえが沸騰している




ランダムに流れる曲に誘われて私も恋などしてみたくなる




桜みたいにふわりと笑った君に惹かれ揺られ乱される心




石鹸が泡立つようにやわらかく侵食していく四月の光




白浜をいちごシロップで染めていく 銀の匙で拐っていく夏




ゆらゆらとあそぶプリーツ(それはぼく)ギンガムチェックの海に溺れる




まぶしさを知らないままでいたかった こんなにくるしく恋するならば




ブラウンのシャツを眺めて待つ晩夏 風に呼ばれて袖が伸びゆく




いとも簡単に掘り返す、君の手 うずめたままのわたしの感情




まばたきを忘れるほどの引力で握りしめられたら離せない




痛みさえ光に変えるそのつよさ、いや、よわさ 私が手を引くよ




麗しい横顔の輪郭を追う 羽ばたく睫毛 私を見つけて




このよるがさいごのよるだというのならあなたととけて星になりたい




たった31文字でつたえられることもあるとうたいたいだけ