星の話


1
ぼくの足の裏からつながった温度で世界が溶け出していく
ずっと遠くの銀河まで、すべてはひとつ




2
星を結ぶのはだあれ
ぼくが描いた線じゃ
うまく星座を作れない

点線で切り取った空間が宇宙なら
銀河を作るなんて
たやすいね
(きみにもできるよ)

すきに呼んでいいよ
きみとぼくとで そう呼べば
それが名前になる




3
すきすぎて、あいしすぎて、
なにもみえなくなってしまいそう
(まばゆくて いろをうしなう)

いちばんの輝きさえ
いつか見失ってしまいそうで
必死に、必死に、
その手を掴むよ
(それだけじゃたりないと きみがいうならば、)

だから、どうか、
いつまでも ぼくを照らして
(その、いつかの、やわらかな閃光で)

ぼくらは いま、




4
いつかでは考え付かないぐらいのスピードで
ぼくらは宙を舞って繋がって
でも結びつかない何かを持ってる
そのこともとっくに知ってる

延々と進んでいく
戻れない世界を、ずっと




5
あの時、
なんて話はしなくていいよ
選び取った未来が
いま、ここにあるから

幼い頃 届かなかった場所に
ぼくは立っている
たしかに
歩んでいる

いつか、
なんて話も今はまだしたくないね
やっと見つけたいまが何よりも、

いちばん輝いている