月齢

やさしさで満足するならいくらでも捧げる
それでも足りないというからぼくらは厄介だ
からだと心とことばがあっても まだ、なんて

どれだけいっしょにいれたらひとつになれるの
いいや、いつまでもそうはならないことを知っている
だからこそ、離れたくなくて離れられなくて
ひとりでだってどうにかやっていける、
そうわかっていても君がいなくちゃ いきていけない
(それは嘘であってほんとうであって)

口にする言葉が少なくてもどんなに多くても
すべてを伝えきることはできない
きみのなまえをよぶことが、いちばんただしいことになるように祈って
あしたも ふたりでいられるように

だきしめたらもうはなしてくれてかまわないのに

朝がきて また夜がきて、
それが何回続いても
満ち足りないんだよ
(それがずっと続きますように)