星に願いを

すきとおったそらのむこうから星たちがよぶ声は、きみにも届いているだろうか。それは夢に似ていて、ほんとうなのか誰にもわからないけれど、ぼくにはどうも嘘だと思えない。だって、きみがずっとむかしにぼくと出会ったのは、その声のおかげだったよね?そらの色が変わっていく間に、きみも変わってしまうかもしれない。それでも、ぼくは星たちの声をきく度に、きみのことをずっとおもっていたいと、そう思うんだよ。
さて、そろそろ、おやすみを言おうか。いとおしい君に、誰よりもいちばん最初に、そして、誰よりもいちばん最後に伝えたいんだよ。まぶたを閉じたらぼくを忘れてもかまわないから、次に光を浴びるときは、はじめにぼくを思い出してほしいな。そして、一緒に、星たちの声をきこう。