世界に

すべてを見透かしてみようとしたって
別になんにも きづけそうもない
手のひらで そっと
あなたに触れられたら
流転する世界を願うのかもしれない
夜空に輝く星たちが
宇宙のどこかにいるように
出番を待つかのように ぼくも
名前をもらって ここにいるから
握りしめた手をひらいて
もう一度 すべてを
並べなおすように ただ
息をして、


(ただ 世界があることに気が付けたら、)