とおく きおく

すべてうまく消せたなら
だれも迷わなかったろうに
わたしのおさない手では
触れることすらできなかった

書いたのはだれだったっけ
望んだのはなんだったっけ

忘れたふりを
できるようになってしまった
わたしは
もう、